幼馴染

私は4人の幼馴染がいる。りく君、かい君、しょう君、いなちゃん。小学校から高校まで、私たちはずっと一緒だった。

高校が卒業してから、姉を追って東京の大学に入って、地元を離れてしまった。新しいところに移ってばかりのときは、姉以外にはあんまり友達のいなくて、毎日寂しくて、よく幼馴染たちと連絡を取っていた。

段々、新しい環境に慣れってきて、新しい友達もできて、幼馴染と連絡を取るのが少なくなるから、あんまり取らなくなった。

もちろん、たまにも思い出したりして、会いたくなったりもします。そういうとき電話しようかな、メールしようかなと思いながら、自分の都合で連絡取るのがちょっと卑怯な気がしてきて、後ろめたいな気持になる。だから、こっちから、あんまり連絡しないようにしていた。

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そうやって、大学を卒業して、就職して、ずっとこのままに来ていた。実家に帰るとき、幼馴染の誰かが東京に来るとき以外に会ってなかった。幼馴染と疎遠になったとずっと思っていた、いなちゃんから連絡をもらったあの日まで。

いなちゃんは、かい君と結婚することになって、親以外に一番に私に報告してくれた。ブライズメイドをお願いしますと言われた。思わず泣いた。色んな感情が込み上げて、電話で泣いてしまった。

いなちゃんの電話をもらったその週の週末は地元に帰った。いなちゃんとかい君が付き合ってたなんて知らなかった。裏切られた気分だよ。とか、愚痴をこぼしてばかりでいた。

正直に、3人のことを羨ましかった。地元を離れた私は新しい生き方を選び、自分の夢を追っている私は、羨ましかった。その地に生まれ、その地で生きる幼馴染たちが羨ましかった。その日、私たち幼馴染4人で、色んな話をして、泣いて笑って、一夜を飲み明かした。幼馴染って本当に良いものですね。改めてそう思った。